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木材搬送延期・環境問題

15日に我が家の建築に使う木材をヘリで
運び出す予定だったが、急遽延期となった。
15日に日程が決定し、16日に連絡が入る予定。

延期理由はヘリ会社に急を要する仕事が入ったから。
原因は最近の雪である。
ヘリのプロペラの風圧を利用し、電線に積もった雪を
吹き飛ばしたりする作業をするのだ。

各地で雪の被害が出ているが、京都も例外ではない。
市内は被害が出るほど積もることは、まだないが、
山沿いは雪が降る。府内北部だと相当積もる。

京都には「北山杉」という川端康成の「古都」で
知られる杉がある。北山杉は、その真直ぐ伸びた
形が重要である。雪が積もると、その重みで杉が
曲がってしまう。

こういう場合もヘリの出動だ。風圧で雪を飛ばして、
杉への負担を減らし、曲がらないようにする。
それでも、この冬、伐採間近の北山杉が何千本も
台無しになった。

昔と違い、最近の雪はかなり重みがあるらしい。
これも、地球環境の変化がもたらしたコトだそうだ。
山など自然を相手に仕事をしている人々は異常気象に敏感。

花粉症が、これほど蔓延したのも環境問題の現れ。
山の手入れが出来ず、消費もされないから、
木は子孫を残そうと花粉を必死で撒いている。
ちなみに日本は人工林が40%以上だ。
(人工林は人の手による維持管理が必要)

現在の国内材は3・40年前と同じ価格。
植林をしたものの、新建材と外材に押されて、
国内材の需要と価格が下がった。
林業家や山主達は、山の手入れに費用を
かけれられなくなった。

林業で生計が成り立たないので、後継者もいなくなる。
山主も山を放棄し出す。仕方がないことである。
消費者がいないのだから。

私は今、建売価格でオール国産無垢材の家づくりを
多くの方々に協力していただきながら進行中である。
ピカピカの見栄えにばかりに目を向けず、日本の風土に
あった国内材で、本物の木の家に住みたい。

by youpackhome | 2006-01-14 20:11 | 木 材